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工場が井門町にある理由
- 2022.03.27
薄墨羊羹が松山市の湊町から今の工場に移ったのは今から30年ほど前です。
まだ私も子供だった時期で私の父がこの今の「井門町」に移転を決めました。
理由は二つあって、一つは交通の便がよくなることが決まっていて、より商品を円滑に運ぶことができ、
お客様が来店しやすい場所になるという点。
もう一つは町にイドと名前が付く通り「水が豊富で綺麗な水脈がある。」ということでした。
和菓子というのは素材がシンプルで、ひとつひとつの素材が大きく味に影響します。
薄墨羊羹の裏面の表示には「砂糖、小豆、手亡豆、寒天、抹茶」としか書いていませんが、
製造の段階で雑味の無いこし餡や羊羹を作るため、小豆の豆を洗い、炊き、漉していく過程でたくさん使用する
水はとても大切な要素です。
ちなみに松山はたまに水が不足してしまうことがありますが、
随分前にはなりますがすぐ近くの町で渇水のため地下水の水位が低下していても
「井門町の井戸」はそれほど水位を下げることなく脈々としていたそうです。
外環状線も走り、インターや空港などへのアクセスもよい本社工場店へ是非お越しください。